雑貨とラッピングのお店アジト

東京郊外の緑豊かで閑静な住宅街、小平市と東村山市の境にある萩山駅から徒歩1分の場所に「雑貨とラッピングのお店ajito(アジト)」さんがあります。
女性なら誰もが思わず、足を止めたくなる可愛らしい外観。店内へ入るとちょうどクリスマスシーズンということもあり、大きなツリーがお出迎え!
カラフルなラッピング用品や雑貨が並び、可愛らしい笑顔の増田さんが声をかけてくれます。

そんな、「雑貨とラッピングのお店アジト」の増田さんにインタビューしました!

 ― どんなお店かをお聞きします。まずはショップのコンセプトを教えてください。 

『雑貨とラッピングの店』がコンセプトです。
『ajito(アジト)』という店名は、【もらい手の笑顔をたくらむ場所】という意味をこめています。
雑貨ショップの営業は週3日(火・金・土)、ラッピング教室を週2日(月・木の午前と午後の2回)開いています。教室での参加でなくも、ラッピング資材をお持ち込みいただければ、ご要望に応じたラッピングも行っています。

 ― お店のこだわりポイントはありますか?

ラッピングに使う包装紙は、イタリアの輸入ペーパーを含め常時30柄以上、リボンは200種類以上ご用意しています。
包装紙のバラ売り、リボンの切り売りもしています。
雑貨のセレクトは、自分で使ってみて良かったと思える物を中心に仕入れし、本物志向で長く使えて愛着が持てる商品を出来るだけ揃えています。
ラッピング教室の日は、雑貨ショップの営業はお休みして、貸切状態の店内でマンツーマンレッスンという、贅沢な時間と空間を提供しています。
自分でラッピングできるようになると、誰かの誕生日が待ち遠しくなり、その日のためにラッピング資材を買って帰る方もいらっしゃるんですよ。

また、他店で購入した商品を持ち込んでいただいても、有料でラッピングを承っています。
それは、お店にとっては、ラッピングという「技術」を売っているので、仕入れが無く利益としては効率がいいです。
授業をうけなくても、お客様にとっては、プロのラッピングコーディネーターがいて、有料、無料に関わらずラッピングをしてくれるお店として好評いただいています。

お客様には、ラッピングの大切をもっと知ってほしいです。ラッピングが丁寧で可愛いと、もらった方のテンションが3倍あがるんですよ。

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 ― お店の売れ筋(おすすめ)アイテムは何ですか?

おすすめは、『いいものと暮らし』をモットーにしたこだわりの逸品、小田原で作っている「銘木(めいぼく)椀」という木の器です。
私自身も家族で使っていて、本当にいいものだと実感しています。
売れ筋は「白雪ふきん」です。吸水性が良く、色柄も豊富なので選ぶ楽しみもあります。
自宅用はもちろん、引越し、お年賀、ギフトにまとめ買いされる方も多い人気商品です。

 ― お店の状況について教えてください。

商品の構成比としては、だいたいですが、ラッピング教室もやっているので、ラッピング資材が40%ほど。
あとは、キッチン雑貨が25%、その他35%(タオル、バス用品、アロマ、ステーショナリー、インテリア小物、雨具など)です。
客層は、地域柄、年配層の女性や、子供連れの若い主婦層が多いです。持ち込みラッピングは男性客にも需要があります。

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 ― 商品はどのようにして仕入れていますか?

仕入れ商品は、もともと、インテリアショップに勤めていたこともあり、その縁で自分のお店でもお取引させてもらったり、外出先で気になった商品があったらすぐに販売元を控えて、後日ネットで調べ直接連絡してみたりもします。
あとは、年2回のギフトショーには必ず行きます。

 ― すごく素敵なお店ですが、そもそも開業しようと思ったきっかけは何ですか?

雑貨屋さんをやることは高校生の頃からの夢でした。
その夢を叶えるために、まずはインテリアショップに10年勤務しました。
そこで、恩師ともいえるオーナーに巡り合い、販売はもちろん、仕入れなども含め、いろいろなことを経験させてもらいました。
そんな風にして、夢から目標に変わっていったんです。
ショップ経験で学んだことは『ギフトラッピング』の大切さ。
「毎日誰かの誕生日だし、毎日誰かの記念日なんだ!」ということに気付かされました。
退職後、ラッピング技術をブラッシュアップし、講師資格を取得したのはお客様の特別な日をもっと素敵に演出できると思ったから。

そして2014年6月27日、『雑貨とラッピングの店アジト』を開業し、夢を叶えることができました。
今では、店内でラッピング教室も開いています。

 ― 開業するうえで、大変だったことはありますか?

今の自宅兼ショップは物件探しの際に一目でショップのイメージが湧き出てきて、運命的な出会いだと感じ即決しました。
内装は、全て自分で行ったんですがDIYは初心者だったので、ホームセンターへ行ったり、ネットで調べながら夜遅くまで作業したりたことは本当に大変でした。
今思えば、楽しかったですけどね。(笑)
レジ後ろの壁はお気に入りのオランダの輸入物の壁紙を絶対に使いたい!と思い、そこからのインスピレーションで空間全体をイメージしました。
新築の自宅へと繋がる新品のドアに思い切って黒板塗料を塗って、手書きメッセージを書けるようにしました。
主人と夜な夜なペイントしたんです。

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本物のアンティーク風の木壁かと思ったら、なんと壁紙なんですね!
お店に入ってすぐ目に入るので、すごく印象的で記憶に残るようになっていますね。

ショップスペースだけでなく、ご自宅の外装も可愛らしい雰囲気で、細部までのこだわりが増田さんのセンスの良さを感じます。

 ― 今まで営業していて、つらかった時はありますか?

あるお客様から自宅ショップだからなのか『どうせ道楽でやっているのでしょ!』と言われたんです。そういう風に思われるお客様もいらしゃるんだと、すごくショックをうけました。

でも、自分の雑貨に対する想いや、お店のことをもっと知っていただきたくて『ajito新聞』というちょっとした刊行物を月1回つくり、レジ横やお店の入り口の前に置いて、気軽に手にとってもらうようにしたんです。
お店の情報は毎日アメーバブログで配信しているんですが、地域柄、年配のお客様も多く、インターネットを活用されない方もいらっしゃるので、「紙」でもコミュニケーションをとることにしました。
それを読んだお客様が「読んだわよ~」と声をかけてくださったり、「次の新聞も楽しみにしてるね」と言って、雑貨を買っていってくださったんです。
結果、年配の方達だけでなく若い層にも手に取ってもらえ、今では『ajito新聞』を楽しみにしているお客様も増え始めたんです。

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心のこもった、『ajito新聞』。
月1回とはいえ、お店や家庭を両立させながら発行するのはきっと大変ですよね。
その手間を惜しまないところが、雑貨やお客様に対する愛情が伝わってきます。
その想いが、地域の方へ伝わって足を運んでいただけるきかっけになったんですね。

 ― これからさらに取組みたいことや夢はありますか?

雑貨屋さん開業というもともとの夢は叶いました。
次は、「アジトの増田」「ラッピングコーディネーターとしての自分自身」をブランド化させて、『ラッピングと言えばアジトの増田』、『アジトの増田と言えばラッピング』と言ってもらえるようになりたいです。
そうして、遠方からもお客様が足を運んでいただけるようなお店にしていきたいです。

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ラッピングから伝わる、増田さんの雑貨への想い、お客様への想い、贈る相手への想い。
とても勉強になりました。
増田さんは、苦労も楽しんでしまう前向きな方でした。
夢を叶える為の増田さんの行動力には、本当に驚かされました。